国際私法

廣江健司

『国際私法』と題する本書は、国際私法を広義に解して、国際民事関係の事案に対する国際私法による処理について、その解釈の方法論の現在の法状態を概観する。本書によってその法的センスを養成することができるであろう。(2015.3.1)

定価 (本体2,800円 + 税)

ISBN978-4-87791-265-9 C3032 277頁

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目次

著者紹介

廣江健司(ひろえ・けんし Kenshi HIROE)

主要単著

まえがき

はしがき

『国際私法』と題する本書は、国際私法を広義に解して、国際民事関係の事案に対する国際私法による処理について、その解釈の方法論の現在の法状態を概論するものである。

本書によって、国際私法的処理について、その解釈の方法論を理解して、その法的センスを養成することができるであろう。本書によって、国際私法的処理の主要な問題として、いかなる国際民事事件に対して日本の裁判所が管轄権を有するか、いずれの法域(国・州)の法を事案の法律関係について適用すべき法として選定するか、いかなる外国裁判所の判決を承認するか・執行するか、といった国際裁判管轄権、準拠法、外国判決の承認・執行の問題を理解することができる。

本書は、あとがきに記した事情により成ったものであり、概論書という性質により、従来からの研究成果によりつつも、引用していない。本書によって国際私法について知的好奇心を喚起されたら、法情報の検索によって得る関連文献・判例研究を参考に、その考察を深化されることを期待する。

本書は、2014年(平成26年)6月10日現在の法状態について論述している。その後の法状態については、読者のご批判を仰ぎつつ、法の発展に応じて、他日における本書の改訂に期したい、と思う。

本書の刊行にあたって、国際書院の石井彰社長に深謝を申し上げる。

2014年(平成26年)11月3日

廣江健司

あとがき

あとがき

本書は、次のような経緯で成ったものである。

著者は、平成20年(2008年)9月から平成25年(2013年)8月までの間、筑波大学大学院ビジネス科学研究科(法科大学院)において、選択科目「国際私法」(2単位)・「国際民事訴訟法」(1単位)(カリキュラム変更後「国際私法(国際民事訴訟法を含む。)」(2単位))の講義を(非常勤講師として)担当した。

この講義の講義ノート(40字×30行×20枚程度の20回分)および配布レジュメ(40字×30行×10枚程度の20回分)を加筆・修正したのが本書である。

本書は、この講義ノート・配布レジュメのうち基礎的理解を記述したところの一部のみであり、事例研究や判例研究のところは削除している。

本書は、このようにして成ったものであり、そのうえ、簡潔に概論するために、支配的見解を記述したのみで、解釈論の論争を書き込まなかった。書き込まないと、著書は長寿となる、と思う。

本書によって、国際私法の解釈の方法論、渉外的事案の国際私法的処理・抵触法的処理について、その基礎的理解を得ることができたものと確信している。その理解をさらに深化されるように期待したい。

最後に、妻・篤子へ、ありがとう。

索引

事項の索引

* 目次に掲げていない用語・語句を、便宜のために統合・配合し、英語・ドイツ語・フランス語・ラテン語 (イタリック体)の原語を付すなど修正して、掲げる。

判例・裁判例・審判例の索引

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